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根本 匠ねもと たくみ

自民党東日本大震災復興加速化本部長
国家基本政策委員長 衆議院議員
福島県第二選挙区支部郡山市/須賀川市・鏡石町・天栄村/田村市・三春町
・小野町/石川町・玉川村・平田村・浅川町・古殿町
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玉川村
鏡石町

阿武隈川治水事業
〜玉川・鏡石・矢吹の遊水地における営農を可能に〜

「遊水地に予定されている田んぼの跡地はどうなるんでしょうか?」
阿武隈川緊急治水対策プロジェクトとして遊水地整備が玉川、鏡石、矢吹の3町村にまたがる地域で進められていますが、根本匠が玉川村を訪れた際、畜産農家の息子さんからこんな質問を受けました。この農家は、近くの水田の牧草や飼料米を畜産に活用する耕畜連携に取り組んでいますが、遊水地になれば耕畜連携に支障が生じるというのです。須釡泰一玉川村長からも跡地の農地利用について要請を受けました。

そのとき、匠が動いた!
遊水地整備地区を視察する根本

「用地買収方式」の遊水地は、洪水時に堤防を壊すおそれや河川の適正な管理に支障を及ぼすおそれが大きい等の理由から、買収した遊水地を含む河川敷のすべてのエリアで水田などの利活用が認められていません。昭和40(1965)年に通知が出ているのです(「河川敷地占用許可準則」(事務次官通達))。一方で、用地を買収せずに地役権を設定して整備した遊水地には、そこで農業を営んでいる事例も出てきています。
そこで根本は、「地役権設定方式の一関遊水地では農業が営まれている事例がある。用地買収方式の玉川村等の阿武隈川の遊水地整備事業でも農業を行うことを可能とするべきだ。パイロット的なモデル事業にしたらどうか」との政策論を展開。この議論を受けて国交省は、「用地買収方式の遊水地だが、水田や畑としての利活用を認める」と、約60年ぶりに方針を大転換することを決定。令和5(2023)年10月上旬、担当局長が根本の下を訪ね、この方針を直接説明しました。今後、遊水地内の利活用について、有識者による検討会で検討していくことになります。
これからの治水対策は用地買収方式による遊水地整備が増えることが見込まれており、この阿武隈川の遊水地整備事業は全国から注目される“福島スペシャル”として画期的な先例となるでしょう。